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パイパー

先週の話になりますが、友達に声をかけて頂き、NODA・MAPの「パイパー」を観てきました。

正月休みで鈍った頭に、ガツンっと一撃くらってきました。 

予備知識ゼロだったので、最初の3分の1ぐらいは何を伝えようとしてるのか探るのに私は必死で。
野田さんの舞台はボケっと観てると、あっという間に言葉の渦に飲み込まれ「結局何だったんだ?」となりかねないので、観てるこっちも必死で本気です。

幸せを夢見て火星に移住した人間とパイパー。
しかし1000年後の火星は、そんな夢は変貌を遂げて…。

現実にはありえない世界の設定の中で、私達の現実をこれでもかってぐらい見せつけられました。
私たちの目って、普段は見たくない事や知りたくない事からは自然に目をそらすように、うまーく出来てるんですね。そんな自分に、みぞおちパンチのように食い込むセリフ達が痛かったです…。

舞台の上の火星では、幸せが数字で表されてました。
人々が幸せになると数字が上がり、その数字が上がることでまた人々が幸せになる。
人って、何かと比べることでしか自分の幸せ実感できないんでしょうかね…?って事を帰りの電車でグルグルと考えたりしてました。

それにしても、素晴らしい役者さん達でした!
姉妹役は、宮沢りえちゃん(姉ファボス)と松たか子さん(妹ダイモス)という夢のようなキャストだったんですが、松たか子さんが、もー!すごい。声がいいです。あんなに軽やかな声なのに、スーッと客席一番後ろまで届く声量も素晴らしいし。
お話の中で、松たか子さんがお母さんで、りえちゃんが娘役になるシーンがあるんですが、その時の松たか子さんの迫力ったら、ヤマザキパンのCMからは想像もできません。何か怖かったもん。
りえちゃんは、以前「ロープ」を観た時に、すっごい存在感あるのに、あくまでもキュートで大好きになったので、また彼女の演技が観れて嬉しかったです。
橋爪功さんもすごいよかったです。特に最後、真実を語る時の姿が…。この方、おいくつ?

観てるほうもこんだけ疲れるんだから、演じてるほうは相当だろうなと察します。
2009年年明けに、こんな舞台を観れてよかったです。
たまにこういう作品に触れて、ガツンと一撃もらわないと、私どんどん楽なほうへ楽なほうへ行ってしまうからね。


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